室生寺であぢさゐ回廊を楽しんだ後、前回の訪問時から目を付けていたもう一つのスポットへ寄っていくこととしました。それが室生山上公園芸術の森です。
室生寺の駐車場からわずか10分弱、車で細い山道を登ると着きます。ここは過疎化対策や地滑り対策の跡地利用などの公共事業とアートを融合させたモデル事例とのことです(パンフレット参照)。設計・監修はダニ・カラヴァンさん。
観覧料410円を納めまして園内へ。エントランスがミニマルでとてもおしゃれ。

そのエントランスからは想像できないほど、園内はとても広いです。整えられた森の中に、綺麗な芝と印象的なモニュメントが配置されております。

こちらは螺旋の水路。奥には一本のキンモクセイが植えられており、アートと奥の森とを結びつけ、印象的な景色を生み出しております。たまりませんね。

想像以上の絶景に夫婦ともどもゴキゲンで園内を歩きます。少し登ると最初に見えたモニュメントが見下ろせる高さまで来ました。森の中に存在する巨大モニュメント。素晴らしい景色。

ちなみにこちらのモニュメントは第2の湖・天文の塔・太陽の道と名付けられており、中に入ることができます。このように光の筋が一本だけ入るようになっており、下に設計された床と合わせて日時計になります。サイエンスとアートの融合。大好物です。

さらに進むと、第2の島(ピラミッドの島)が見えてきました。これまた周りの森と湖に不思議と溶け込み、存在しております。手前は舞台、右手は観覧席。

最初のモニュメントとこのモニュメント、茶色いですよね。これはコールテン鋼と言われる鋼材を使っており、錆びの色だそうです。表面だけが錆びるように設計されていて、色味と構造物の耐久性が半永久的になるそうです(パンフレット参照)。いやー、テクノロジーとアートの融合。たまりませんね。

広い園内を楽しみながらゆったり歩きました。気持ちの良い時間をありがとうございます。また別の季節に訪れたいと思います。
奈良県宇陀市にて。
SONY α7cⅱ,FE 28-60mm F4-5.6, Adobe lightroom, developed with ST.
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